先輩研修医からのメッセージ

先輩研修医からのメッセージ
西嶋 修平

砂川の地に住み始めてもう1年と9ヶ月の時が過ぎようとしています。

研修医の時は過ごしてしまえば、本当にあっという間でした。
自分がこの病院を選んだ理由は救急外来、病棟研修で自分の力で考えて、自分の力でまずやってみるという研修スタイルが魅力的だと考えたからです。日々の仕事で毎日のようにわからないことが見つかる臨床の現場で、日々、切磋琢磨できる研修医の同期、後輩と一緒に勉強しています。
他の施設で研修していないので正直、この病院が他の研修病院と比べていいかどうかはわかりません。ですので、自分がこの砂川市立病院の研修の良いところをあげていきたいと思います。
・研修医全体としてどんなことにも積極的に勉強するというモチベーションがあり、上級医にもモチベーターが多くいること。
・事務の方がとても頼りになり、時間がなかったりしてできない手続き関係などを素早くしていただけるところ。
・救急外来、病棟で、自分で実際にやるという機会に恵まれているところ。
・砂川は田舎なのでとくに遊びに行くところもなく、勉強する時間が多くとれること。
などがすぐに思いつくところです。
当然全て良い点だけということはなくて、マイナス点もあると思いますが、それは見学に来ていただいた時にでも一緒にご飯を食べながら話しましょう。
私自身研修病院選びは間違いなく自分の印象が全てだと思っています。どこに自分の妥協点を見いだせるかどうか。そこが重要だと思います。
みなさん是非一度、砂川市立病院に見学に来てください。そうすればこの病院の印象、研修の印象、そして研修医の実際の姿がわかるはずです。お待ちしています。

副島 崇旨

砂川での研修もあと数ヶ月を残すのみとなりました。私は、この2年間は非常に有意義な時間であり、掛けがえのないものであったと思っています。救急外来では、刻々と変化する状況を見定めながら判断していくことに大変なやりがいを感じましたし、医師という職業が抱える大きな責任を理解することができました。ほぼ全ての診療科が揃う当院での各診療科における研修では、広く浅くではありますが、各科の診療の現状を知ることができ、これから各診療科と良好な関係を構築しながら仕事をしていく上で役に立つと思います。また、当院にはこれまでの卒業生が築いてこられた各種勉強会が行われています。例えば、論文抄読会では毎週継続的に医学論文に触れることで、系統的な論文抄読の力が身につき、今後の生涯学習の土台になりました。また、Sapporo Medical Academyの岸田直樹先生が外部講師として来院していただける環境にあり、感染症診療に関する薫陶を2年間にわたって受けることができたのは、大きな財産です。また、私たちは同期6名で研修生活を送ってきましたが、大変仲が良く何物にも代えがたいものだと思っています。これからも何か困った時に協力を第一に求められる仲間ができたことはとても嬉しいです。私は、これから麻酔科医として次のステージを始めようと思っていますが、お世話になった中空知の地域の皆さんや砂川市立病院の皆さんにいつか恩返しできると嬉しいと思っています。
これから、初期研修病院を探される皆さんは、そんな砂川市立病院の門を是非叩いてみてください。

玉置 陽生

はじめまして、玉置と申します。ここから下の文章は砂川市立病院での研修をお考えの学生さんのお役に少しでも立てればなという気持ちで書いています。
砂川市立病院での研修はどうですかと問われれば、楽しいと答えます。自分の知らない医学のこと、医療のこと、社会のこと、何もかもが新鮮で時間はあっという間に過ぎ去っていきます。しかし、そんなことは他のどの研修病院でも同じこと。画面の向こうの貴方が知りたいことでもないのかなと思います。自分が砂川にいて感じていることは、端的に言うならば「自由度が増した」ということです。学生の頃よりはるかにできることが増えました。自分のやりたいことを周りが支えてくれる懐の深さがこの病院にはあると思います。たくさんの機会と、そこに自分で工夫を凝らす知恵と、そして見るだけじゃなくて実際に自分でやってみるという経験をこの病院から頂いているという印象です。自分で考え、実施し、医療の現場で真剣勝負がしたいと思う方にとって、砂川市立病院での研修はとても価値あるものになるのではないかと思っています。
文面ではなかなか伝わらないこともあると思いますので、お時間があれば是非一度見学にいらしてください。研修医とのささやかな食事会もありますのでそこで沢山お話ししましょう。お会いできるのを楽しみにしています。

関根 隆博

自分は砂川市立病院での研修に大変満足しています。
その理由は救急外来での研修医の自主性にあります。医師になりたての4月の時点で救急外来に来る患者の診察を任され、2年目研修医と相談の上でその後の治療方針まで決めていけるのは大変勉強になります。
初めのうちはどう対処していいか全く分からないですが、1例1例教科書を見ながらでも対応していくうちに確実に自分の診療能力がついていくのが実感できます。
上級医に指導されてではなく自分で考え・自分で決めて動ける能力がこの救急外来で身につけられて本当によかったと感じています。
病棟にも様々な疾患を有する患者がおり、毎日が勉強の連続です。上級医の先生方は日々忙しいこともあって、いつも親身に教えてくれるという雰囲気ではないですが、その分自分から学びに行こうという気持ちになれます。
ただ、田舎の病院なので仕方ないですが、大学病院のようなアカデミックなディスカッションなどは殆どないです。難治性の疾患・希少疾患は大学病院に回すことが多く、そのような疾患を診ているとしても完璧には診療出来ていないのかもしれません。
このようなアカデミック性の少ない点に関しては本州の有名病院などには確実に劣ると思います。しかし、それにもまして研修医の自主性を尊重してくれている点には大変満足しており、総合してこの病院での研修は是非お勧めしたいものになっていると思います。

 

白川 智沙斗

私が砂川市立病院を研修先として決めたのはまさに第一印象が良かったからです。もともと大学を卒業したら地元である北海道に戻るつもりだったので、道内で自分が一番成長できる病院を探していました。初めて砂川市立病院を見学した時、当時の研修医の先生達がとても活き活きと働いている姿を見て自分もこんな風に働きたいと思いました。
実際に研修医として働き始め、上級医だけでなく看護師や薬剤師など周囲のスタッフも含め病院全体として研修医を育てようとしてくれている雰囲気を感じました。時には厳しく指導されることもありますが、そこには必ず「研修医のために」という気持ちを感じます。気さくに話しかけてくれる2年目の先輩や上級医、道内・道外の大学から集まった同期と愚痴を言い合ったり、くだらない話をしたり、夜は飲み会に勤しんだり、とても充実した生活を送れています。
砂川市立病院での研修の特徴はやはり救急外来だと思います。救急外来での失敗を通して自分がどれだけ未熟か気づかされますが、逆に自分の成長を一番に感じられるのも救急外来だと思います。まずは見学に一度来て、自分の目で見て感じてください。

舘岡 穣

砂川での研修をスタートさせてから9ヶ月が経とうとしています。自分も学生の時はこの「研修医の声」のページを読んでいたので、改めて原稿を依頼されると何を書けばよいのやら…。取り繕って色々と書くよりも、ざっくばらんに思ったことを書くほうがこのページをご覧になるであろう皆様には有益なのかな…と思うのであまり細かいことは考えずに好き勝手に書いていこうと思います。
●砂川に来て良かったこと
①救急外来での当直
→やはり当直業務が一番かと思います。救外の場では、自分自身が主体となって様々なことを判断しなければなりません。現在の患者さんの状況は?原因は?処置はどうする…?常にこんなことを考えながら自分は救急外来であたふたと仕事をしています。「自己の責任のもとに判断を下す、決断する」ことの重要性を痛感させられる日々で、時にはほんとーに逃げたくなりますが…2年目研修医の先輩方、上級医の先生方の支えもあって何とかやってこれています。笑
そうやって様々な症例を経験し、学び…ちょっとずつ自分自身の幅が広がってきているように思います。
②研修医、上級医の人柄
→同期の研修医はキャラ濃すぎるし、バカばっかりですが、仕事はちゃんとやるし、自分より遥かに賢いやつばっかりで自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。気のいい奴ばかりで自分は居心地いいです。2年目研修医の先生方はとにかく面倒見がよく、多くのことを教えていただけます。そしてプライベートでも本当に良くしてくれます。上級医の先生方も教育熱心な先生方が多く、忙しい中でも自分たち研修医のために時間を作ってくださり、本当にありがたいです。
③給与
→十分です。ありがたく頂いています。ちなみに働き始めの4月にもきちんと頂けるということも併せて御報告申し上げます。
●砂川に来てしんどかったこと
①体力的にしんどいときも多い。
→ローテートしている科によるかもしれませんが、忙しいときはやはり体力的にキツイことが多いです。(あくまでも個人的な主観ですが。)丸一日休みという日はあまりないかもしれません。結構ぐったりします。たまに行く札幌が輝いて見えます。
②酒を飲む店が少ない
→だいたい行く店は限られてきます。正直飽きます。
こんな感じでしょうか。砂川市立病院での研修に興味がある!という方は是非一度来て、砂川の空気を肌で感じてみてください。そして我々研修医に色々と聞いてください!稚拙な文章にお付き合い頂きありがとうございました。

伊藤 良介

僕が砂川市立病院を選んだ理由として、一つ目は研修医が主体となって救急外来を回すことと、レクチャー含めて上級医からのフィードバック体制がしっかりしていること、中空知一帯を担う中核病院であるため、症例が豊富であるなどが挙げられます。
実際病院に勤務し、初めての当直で、いきなり患者さんの問診をとった時は今でも忘れません。正直何を聞いてよいのか、何を話していいのか困惑したものです。
救急外来の厳しさは研修医主体だからこそ、自分でアセスメントして今後の方針を決めていかないと進みません。そういうプレッシャーの中で働くからこそ、診療方針を決める力が養われると思います。診療方針を決めるというのは責任が伴う行為であり、患者さんのみならず家族にも不利益を被らないようにする必要があります。今後主治医として患者さんを診る際に診療方針を決めることは必ずあります。だからこそ1年目のうちから、診療方針を決めることのできる救急外来は濃密な時間であります。
また、救急外来では他科の上級医の先生にコンサルトために、わかりやすくプレゼンする場面も多くあり、これは将来どの科に行っても必要とされることだと思います。
他に勤務して砂川市立病院ならではのいいことは、上級医の先生と密接にコミュニケーションがとりやすい環境であるため、疑問がでてきたら質問しやすいことも重要なポイントであると思います。みんな指導熱心な先生方ばかりで、質問したら親身に答えてくれる先生方ばかりです。
さらに2年目の先生方は、みんな勉強熱心で、それぞれが信念をもって仕事に励んでいる姿をみるとそれだけでモチベーションがあがるところも、砂川市立病院の良い点であると思います。
初期研修が始まり早くも1年、日々わからないことだらけですが、大変充実した研修生活を送ることが出来ています。少しでも興味を持った方は一度見学にきてはどうでしょうか。

三上 拓真

自分の学生時代の印象としては、砂川市立病院は体育会系の研修生活で頭を使うというよりひたすら体を動かす病院というイメージでした。しかし、実際に働いてみると、忙しいなりにしっかりとフィードバックがあり仕事とフィードバックの調律のとれたとても良い病院だということがわかりました。また、砂川市立病院は中空知地域の中核病院で周辺の病院から紹介なども受けるため症例は豊富です。そして教育熱心なアツい指導医も豊富です。時には厳しい言葉で叱咤激励を受けることもありますが、自分の成長のためのお言葉なのでとても勉強になります。
また、砂川市立病院は北海道の3大学はもちろん、道外の大学の研修医もいます。いろいろな大学からの研修医がいることでとても刺激になります。
自分は砂川市立病院の研修しか知りませんが、ここに研修に来て後悔する人はいないのではないかと思います。ぜひ見学に来てください。

舘 弘之

私が研修先の病院を選ぶ際に最も大切にした部分は救急外来の充実度です。専門医制度が進み医師としての業務が細分化される中で、一人の医師として専門性にとらわれないcommonな症例にファーストタッチできる救急外来の充実度を、病院を選ぶ際の基準とさせていただきました。
中空知管内の基幹病院として様々な患者さんが多くの症状で救急外来を訪れます。その症例を自分なりに考えて治療まで実践する救急外来の場は緊張感もあり、また学ぶことも多く1度の日当直自体が非常に実り多いものとなっています。
日中業務に関しても上級医の先生、看護師さんや多くのコメディカルの方が非常に研修医に対して理解があるために、多くのことを実際の研修を通して学んでいます。実際に研修医同士でのdiscussionの場も多くあり、自分の考えや人の考えを通して、より深い理解を得ることも可能です。
実際に、1年弱経とうとしている現在でも自分の未熟さや知識の無さなどに気付かされる場は多く反省の日々は続いていますが、貪欲に色々吸収しようとすればそれだけ自分に還ってくるということも併せて日々実感します。
優秀な研修医の先輩や同期に囲まれて、多くのことを勉強させられていると感じる毎日は私にとって非常に充実感あふれるものとなっています。同期の表情から察するにそれは私だけではないと同時に感じます。そんな切磋琢磨しあう仲だからか研修医同士非常に仲も良く、時には熱く語り合い、時にはふざけて飲み明かすこともしばしばあります。
砂川は田舎ですが、それも研修に集中しうる場所として最適であるとも考えられます。
多くは語らずもやはり長所ばかりではなく短所もありますが、それは実際に見学にいらっしゃって見るのがよいでしょう。志望科によっても見える部分は違うので、是非志望科での見学をおすすめします。
先程も述べましたが、砂川という土地も含めて砂川駅に降り立った瞬間から研修医の飲み会まですべて含めて砂川市立病院での研修を見学していただきたいと思っております。

藤田 浩二

私は金沢医科大を卒業し、北海道大学にて4~9月を研修した後、この砂川市立病院でたすきがけ研修をしています。
この記事を書いているのは12月なので、砂川に来て3ヶ月間が経過したところです。たった3ヶ月しか過ごしていないので、大きなコトは言えませんが、あえて言うなら「大変だけど面白い」これにつきると思います。砂川は大学と違い、first touchは研修医が行います。これはとても大変ですが、自ら調べて実戦したことは忘れません。勉強で例えていうなら、母親に「勉強しなさい!」と怒られたらやる気も集中力も出ませんが、自ら疾患に興味を持ち調べ実戦することは、本当に楽しいし、やりがいを感じます。
ただし、自由な時間は大学の頃と比べて多くはありません。寝ないでも働ける、というやる気と体力に絶対の自信のある方に砂川市立病院をオススメします。