タイトルロゴ (平成21年4月改正)

【循環器科の概要】

当科は心臓病、血管病と高血圧の診療を専門としています。中空知地域(55町)を診療圏としています。特に急性心筋梗塞、狭心症、ペースメーカー治療では当地域で最多の治療実績を持っています。平成20年の入院患者数は1019名でした。患者さんは中空知5市5町に加え北は深川市留萌市沼田町妹背牛町北竜町、南は美唄市からもいらしています。
 周辺医療機関との連携をもち、
滝川市 おおい内科循環器クリニック、砂川市 いとう内科循環器クリニック、美唄市 花田病院と「かかりつけ医」としての連携を持っています。また、他の医療機関にセカンドオピニオンを希望される方には診療情報の提供を含め積極的に対応します。入院に際してはクリニカルパスを当地域で真っ先に導入しました。これにより医療の質の維持、向上をはかっています。
 また
4月からのDPC医療支払い制度導入にあわせ全国の医療機関との診療内容の比較検討を行い標準的医療の推進に努めています。平均入院期間は7.9日と短く早期退院、早期社会復帰を目標としています。昨年から心不全患者さんの積極的なリハビリテーションを開始し特に高齢者の寝たきり予防、活動性の維持に努めています。他の医療機関との連携を強化し当科の治療や検査終了後は地元の医療機関にもどっていただいています。自宅退院が困難な場合は当院地域連携室をとおし療養型医療施設を紹介したり、自宅療養を希望し通院困難な方には訪問診療の紹介も行っています。

当科所属医師は5名です。当院は日本循環器学会研修指定病院であり、高度医療機器を用い他科との連携のもと地域完結型の循環器診療をめざしています。当科は当地域唯一の日本心血管インターベンション学会研修関連病院です。平成213月現在約2300例の冠動脈形成術(ステント治療,、風船治療)と冠動脈内治療の実績を持ちます。平成20年の心血管造影は866例で冠動脈形成術および冠動脈内治療は272例でした。またペースメーカー植え込みは66例でした。大動脈バルーンポンプ、高速回転アテレクトミー治療の施設基準を取得しています。植え込み型除細動器、難治性心不全に対する両室ペーシング治療も実施しています。また心臓以外の腎臓の動脈 足の血管などの末梢動脈の血管内治療も実施しており、これまで手術しか治療手段のなかった患者さんに新たな治療選択肢を提供しています。心臓病、血管病の分野で当院心臓血管外科と協力し地域完結型医療をめざしています。


【当科で扱う主な症状と疾患】

 血圧が高い

 高血圧は放置すると脳卒中、心筋梗塞などの動脈硬化が原因となる病気になりやすくなります。血圧は収縮期140mmHg以上または 拡張期90mmHg以上で高血圧と定義されます。

 高血圧以外にも他の動脈硬化性疾患を合併していることもあります。また糖尿病、高脂血症、腎臓病を合併していることもあります。最近難冶性の高血圧患者の中に腎臓の動脈の動脈硬化が原因となる場合が少なくないことがわかってきました。当科ではエコー検査やCT検査で動脈硬化の有無を検討し必要であれば腎動脈ステントで治療します。

 高血圧症のすべての方が薬による治療が必要なわけではありませんが一度専門医の診察を受けてください。


 胸が痛い、苦しい、圧迫される
 
 このような症状をお持ちの方は狭心症心筋梗塞の場合があります。いずれも心臓を養う冠状動脈の動脈硬化が原因です。狭心症は除雪や重い物を持った時、階段などの労作時にのみ症状があり数分でおさまってしまいます。症状がおさまったからといって放置しておくと更に重篤な発作につながることがあり正確な診断が必要です。

 急性心筋梗塞は冠状動脈が閉塞し強い胸痛が起こり死に至ることもある病気です。迅速な診断と治療が必要です。しかし胸痛はこれ以外の心臓病でも起こりますし、胸痛の原因がすべて心臓病ではありません。肺や胃腸の病気、筋肉痛、神経痛の場合もあります。
 
 当科では外来での運動負荷試験、24時間心電図、心筋RI検査などにより正確な診断を行い、必要であれば入院の上、冠動脈造影を行います。


 息切れがする

 息切れの原因のひとつに心臓病があります。とくに心臓の拡大している方、肥大している方、むくみのある方は心臓の働きが弱り息切れを起こしている可能性がありますので正確な診断と治療が必要です。

 心臓の働きが弱っている状態を心不全といい種々の心臓病が原因となります。また息切れは肺の病気や貧血などの内科疾患でも起こります。

 心臓超音波検査を行い診断し心臓以外の病気が原因であれば他科の医師と相談します。


 動悸がする。脈が不整である。脈が速い、遅い。失神する

 動悸はいろいろな原因で起こります。不整脈は健康な人でも持っているのですべての脈の異常が治療対象になるわけではありませんが一部の不整脈は専門的治療が必要です。受診の際には動悸時の1分間の脈の数、脈が規則正しいか否かを医師にお話ください。それだけで何か起きているかわかる場合があります。外来で24時間心電図(ホルター心電図)を記録して診断することが必要です。

 脈が遅く、めまいや失神を起こす方はペースメーカーの植え込みが必要です。特殊な不整脈治療が必要な場合には北大や他の専門病院を紹介することができます。


  歩くと足が痛む、足がしびれる。足が冷たい

 足の痛み、冷感は脊柱管狭窄症などの整形外科的疾患が原因となるだけでなく、閉塞性動脈硬化症という足の血管の動脈硬化でも生じる場合があります。高血圧 糖尿病 脂質異常症 狭心症 心筋梗塞 脳卒中の方はこの病気になりやすいといわれています。

 当科では手足の血圧を測定することで外来で簡単に診断できる器械を導入し発見に努めています。また足のむくみは心臓機能の低下や静脈の流れが悪くなることが原因の場合があります。長時間の安静、手術後にむくみが出現した場合、エコノミー症候群の可能性がある場合には当科にご相談下さい。
 

  動脈硬化外来


 血圧が高い、糖尿病がある、コレステロールが高い、肥満である、家族に心筋梗塞になった人がいる、メタボリックシンドロームが心配など動脈硬化が進んでいると思われるかた、動脈硬化が心配な方も遠慮なくおいでください。お話をお聞きし動脈硬化に関連した病気がないか検査を進めていきます。


 

【当科で実施している主な検査と治療実績】

 冠動脈造影
写真CT

↑検査風景
写真CT 左冠動脈
写真CT ←右冠動脈

 冠状動脈の動脈硬化の程度を判定し診断と治療に役立てます。

 当科では以下の方法で血管造影検査を実施します

【橈骨(とうこつ)動脈アプローチ】
 橈骨動脈は手首の親指側にある動脈です。拍動を触れることができところを走っています。左または右手首の橈骨動脈付近に局所麻酔をして冠動脈造影を実施します。また肘から行うこともできます。
術後の安静時間が1時間と短く患者さまの負担が軽くなりました。
(なお検査内容により橈骨から検査できない場合があります)
(橈骨動脈の位置)
写真 写真

【鼠径アプローチ】


 右足のつけねから行う従来からの方法ですが以前より術後の安静時間が短くなり術後4時間で歩けます。

いずれの方法でも結果は検査当日の夕方に説明できます。入院期間は原則2泊3日です。3日目の午前中に退院できその翌日から社会復帰可能です。


【当科での冠動脈造影検査実施件数】

    平成  11   12   13    14    15   16   17    18   19   20 年

 冠動脈形成術(風船治療、ステント治療、ロータブレーター)
 可能なかぎり橈骨動脈(手首)から実施します。
 安静時間は3時間で翌日退院が可能です。
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写真
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【当科での冠動脈造形成術実施件数】

    平成  13    14     15    16     17     18     19    20 年

 
閉塞動脈硬化性、腎動脈狭窄性に対するステント治療
平成20年には45例の上記患者さんに治療を行いました。

写真 写真
           治療前                      治療後 
右総腸骨動脈が閉塞しています。

【当科でのペースメーカー植え込み件数】

   平成 11   12   13   14   15    16   17   18   19   20 年

ペースメーカー植え込みは局所麻酔で行い入院期間は7〜10日間です。
ペースメーカーの植え込み後、日常生活の制限はほとんどありません。
入浴、運動、旅行、携帯電話も問題ありません。
ペースメーカーを植え込んだ方は4ヶ月に一度当科ペースメーカー外来を受診していただき器械の点検を行います。
他院で埋め込まれた方も対象となりますので植え込み後のフォローを希望される方は 当科を一度受診してください。

【当科での急性心筋梗塞治療件数】

   平成 11   12    13    14    15    16    17    18   19   20 年

急性心筋梗塞は早期診断、早期治療が重要です。
当院は中空知地域で最多の治療実績を有します。
 
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