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1.精神神経科の概要
 精神神経科病床数103床で、閉鎖病棟56床(隔離室2床)、開放病棟47床の構成。平成20年度、病床利用率は73,7%、平均在院日数は91,2日でした。外来患者延べ総数は、24,405名で一日平均99,6名、新患患者数は928名。治療にあたるスタッフは、精神神経科医師常勤医4名(うち指定医3名)、看護師31名、准看護師8名、作業療法士2名,精神保健福祉士2名、心理療法士1名です。
 措置入院指定病院、応急指定病院、精神科卒後臨床研修病院、医療観察法指定通院医療機関となっています。また精神科救急システムに参加しており輪番病院として機能しています。
2010年1月より、当外来患者の急増に伴い新患患者について一日3名の予約制を導入し、お待たせしない質を確保した体制に改めました。
 
2.治療について

精神神経科の治療は、それぞれの疾患でもちろん異なっておりますが、大きく分類して薬物療法、精神療法、作業療法の3本柱で構成されています。イラスト

薬物療法
 薬物療法として、この数年新しい抗うつ剤や向精神薬が次々と発売され、薬物療法の主流がこれらの薬物にシフトしてきていますが、当院においても積極的にこれらの新薬を採用して治療にあたっています。

精神療法
 精神療法とは、一般の方がよく耳にするカウンセリングという言葉と同義と考えられますが、外来においては患者数が1日平均100名を越すため充分なる時間をとれず、患者さまのニーズに応えられないのが現状です。入院においては、週に1回定期的に行い、さらに病状に合わせ随時おこなっています。

作業療法
 作業療法では、外来患者を対象に2008年4月にデイケアの認可を受け、月火木金(10:00〜14:00)行っています。主にスポーツや調理、創作活動などが中心です。将来給食のご用意検討中です。入院においては、体育館での軽スポーツやカラオケなどのレクリェーション、クリスマスパーティーや運動会、バスレク、花見など季節に応じた行事を企画して、入院生活に張り合いと楽しみを持っていただくよう実施しています。また個別的作業療法として、絵画、陶芸、農耕、籐細工などのプログラムが用意されています。

その他の治療
 その他にも精神科に特有な治療法として、電気けいれん療法がありますが、当院では1990年という早い時期から修正型電気けいれん療法(無けいれん型)を導入し、麻酔科医による血圧・呼吸管理のもとで筋弛緩薬を用いてけいれんを誘発せずにより安全におこなう方法です。

もの忘れ専門外来による治療
 2004年1月より当科・神経内科・脳神経外科3科が共同診療による「もの忘れ専門外来」を開設し、かかりつけ医からの紹介を受け、当院にてCT, MRI、SPECTの精密検査をおこない確定診断後、かかりつけ医でフォローしていただく病診連携を図り、かつケアマネージャーを中心として介護、保健関係者とも情報共有化を図っています。

また、『NPO法人 中空知・地域で認知症を支える会』を地域関係者と発足し、認知症の知識普及啓発にむけた市民講演会や地域ケアスタッフ向け研修会、認知症市民講座やボランティア養成講座の開催、認知症関連施設へ訪問座談会の実施など積極的に関与しています。

3.精神障害者地域生活支援システム

 精神科医は昭和63年の共同作業所設立から共同住居開設、社会福祉法人設立に至るまで、地域での精神障害者の社会復帰や生活支援に積極的に関わっております。砂川市には現在、社会福祉法人くるみ会が運営している就労移行支援施設くるみとグループホームハートピア砂川、どんぐり、かえりゃんせ、ミッケハウスがあります。また空知管内第1号の精神障害者地域生活支援センターぽぽろが開設され、退院促進支援事業により長期入院患者の退院促進を積極的に行い、これまで数名の方が数十年の入院生活からグループホーム等に住み充実した生活を送られています。
 また、この地域には当事者自身の自助グループ「ピンネ断酒会」「ライフクラブ」があり、そうしたグループとも連携を図っています。

 当院は医療観察法の指定通院医療機関であり、くるみ会とも連携しながら対象者の生活支援受け入れを検討しております。
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