先輩研修医からのメッセージ

先輩研修医からのメッセージ
白山 理恵

研修医の立場からみた砂川市立病院

砂川のプログラムや救急外来については他の先生方が書いてくださった通りなので、私からは少し、砂川市立病院の雰囲気を紹介します。
臨床研修病院として砂川市立病院を客観的にみると、「研修医慣れした病院」と言えると考えます。その理由の一つとして、スタッフのみなさんが「研修医を教えてあげよう」という姿勢をもっていることがあります。研修が始まって10ヶ月、上級医の先生や2年目の先生からはもちろん、看護師さんや技師さんからも多くのことを学びました。採血のコツやエコーなどの手技について、あるいは患者さんへの接し方など態度について、内容は多岐にわたりますが、どのスタッフも丁寧に教えてくださいます。
また、救急外来では自分がローテートしていない科の先生であっても、一緒に診療し、アドバイスをいただけます。そうして日々、たくさんのことを吸収できるおかげで、充実した研修となり、2年間の研修が終わる頃にはプライマリ・ケアやコミュニケーション能力の実力が身に付くのだと思います。実際、2年目の先生は救急外来でも病棟でも、看護師さんや上級医からも頼れる存在です。
砂川市立病院は忙しいところではありますが、それを承知で研修に来た先輩や同期には向学心があり、それがお互いよい刺激になっているところもよい点です。興味がある方は是非見学にきて、その眼で雰囲気を確かめてください。

米山 理奈

砂川市立病院での初期臨床研修

砂川市立病院で研修を始めてから、10ヶ月がたちました。今まで、内科・循環器科・外科・麻酔科をローテンションしてきましたが、最初のうちは病棟業務を中心に研修してきました。その中で、指導医の先生方には親切に多くの適切なアドバイスをもらえました。また、手技もたくさん経験することができました。勉強になることが多く、医療の基本となることを学ぶことができたと思います。
また、救急外来では全科の患者さんが受診され幅広い疾患を見ることができたので、総合的な診察と初期治療を学べたと思います。他科の専門医にコンサルトができ、専門的なことも教えて頂けました。プライマリ・ケアや救急の初期対応を学ぶことができました。
Common diseaseをはじめとした、たくさんの症例の経験をつむことができ、とても充実した研修医生活を送ることができています。

菊地 創

砂川市立病院での初期研修 ― フィードバックが成長につながる ―

砂川市立病院に来てあっという間に9ヶ月が経とうとしています。半年前自分がなろうとしていた姿にどれだけ近づけているか疑問ですが、救急外来・病棟で対応・判断していく中で、上の先生の見よう見まねでも少しずつは成長していけているのかなと思います。
他の病院は見学で見た程度でしかわからないので何とも言えないですが、今までの研修でわかったこの病院の良い点は、どの科の先生もしっかりフィードバックしてくださるということです。今まで回った内科、外科等の先生はもちろんまだ回っていない科、必修ではないので回らないかもしれない科の先生もとても親切にいろんなことを教えてくれます。そこで得た知識が病棟での患者さんのちょっとした訴えや救急外来で役に立つことがよくあります。患者さんの訴えに対しよくわからないから専門科に診てもらおうではなく、こうだからこうなんじゃないかとある程度考えて専門科に依頼するのでは意味が違ってくると思います。そうすることでさらにフィードバックしていただけるので自分の成長につながります。
このような環境で研修できてよかったと思っています。

木下 賢治

砂川市立病院での初期研修の日々を振り返って

砂川での研修医生活が始まり、あと2か月で1年がたとうとしています。研修を始めてから、時がたつのをとても早く感じますが、それはここでの研修がとても充実しているからだと思います。
振り返ると、日々の病棟業務では、上級医の指導のもとで、様々な症例を経験出来ました。日数を重ねてある程度慣れると、ただ上級医に言われるがままではなく、自分の意見も治療方針に反映して下さり、かなり主体性を持って医療を実践することが出来たと思います。うまくいかないことも多く、時に医師としての責任感を重く感じてしまうこともありましたが、上級医や二年目研修医の先生方の暖かい支援に大きく助けられましたし、なによりも患者さんがよくなった時の充実感は何にも代えがたいものがありました。
救急外来では、鼻におもちゃをつまらせた子供から、心不全末期のお年寄りまで、こちらもバライエティ-に富んだ症例を経験することが出来ました。特に二年目の先生と組んだ当直の時には、その仕事ぶりに感動し、また多くのことを教えて頂きました。週一回の日当直のフィードバックでは、研修医皆と問題を共有することが出来て、様々なことを学べました。
こうした環境の中で研修生活を送れることをとても幸せに思っています。反省点も多く、来年に今の二年目の先生方のようにやれるかどうか不安も抱えていますが、あと一年今まで以上に頑張っていこうと思っています。

須貝 明日香

砂川市立病院における研修環境と2年目研修医の実力

砂川市立病院での研修の一番の自慢は、先輩である2年目の先生方がとても「デキる」人たちであるということです。救急外来を見学すれば、問診と診察をし、必要な検査を選択し、診断し、治療する(必要であれば専門科の先生にコンサルトする)様子を見ることができますが、そこで先頭に立っててきぱきと働いているのが2年目の研修医であることに驚くでしょう。私が6年生のときにこの病院に見学に来て、自分も2年目になったときにこんな風に働けるようになりたいと思ってこの病院を選びました。今は果たしてそうなれるのかな…と不安に感じることも多いですが、日々頑張っているところです。そして、もう一つの自慢は研修医を育てる環境が整っていることです。先生方は非常に教育熱心で、日当直フィードバックやミニレクチャー、また日々の病棟業務の中でも、私たち研修医のために多くの時間を割いてくださいます。私は循環器が学生の頃から大の苦手でしたが、循環器科ローテの2ヶ月で、300例ほどの心電図の課題や、造影検査のシネ読み、回診時のエコーなどを先生の指導のもとで行うことで、2ヶ月終わる頃には救急外来で循環器疾患の患者さんにおびえる気持ちはなくなりました。このように非常に恵まれた環境で研修出来ていることに本当に感謝しています。

石黒 友唯

砂川市立病院で研修するということ

砂川市立病院は、一人の医師として最低限必要なプライマリ・ケアの能力を習得するうえで最適な病院です。この地域一帯の最後の砦となっており、地方各地から救急車で搬送され時間外に受診する1次~3次の患者すべてを救急外来で研修医が先頭に立って対応します。月平均4~5回の救急外来全科当直を一年通して行うので、感覚が麻痺することなくあらゆる科目を持続的に鍛錬可能な環境になっています。マンモス病院ではないので、あらゆる職種の方々と有機的なつながりをもって仕事をこなす能力が要求されることもこの病院の特徴ではないでしょうか。
砂川市立病院の研修プログラムをやり遂げることは決して楽なことではありませんが、初期臨床研修でのプライマリ・ケアを習得する材料は豊富に揃っています。都会派にはお勧めしませんが、初期研修病院の選択肢に入れてもきっと損はしないはずです。

赤澤 直也

砂川市立病院での初期研修の特徴

この病院の初期研修プログラムの特徴として大きく2つあると思います。1つ目は救急外来です。1年目は2年目の研修医、もしくは上級医とだいたい月に5~6回の当直をします。当病院は空知地区の基幹病院であることから、一次救急から三次救急まで幅の広い症例が集まり上の先生から指導を受けながら診察・治療・他科へのコンサルト等をしていくことができます。さらに週に一回の日当直フィードバックでは診断に困った症例・非典型的な症状の症例・珍しい症例などを選んで指導医からフィードバックを受け理解を深めることができます。2つ目は中規模病院ということもあり、看護師・薬剤師・技師などコメディカルの方々が親切に、また時に厳しく指導してくださることです。初期研修医として医師以外の様々な視点から患者様を診ることができ研修環境は非常に有意義なものであります。 
当院での研修に興味をもたれた方は是非一度見学に来てください。

水野 孝祐

砂川市立病院における初期研修について

初期研修として二年次に砂川市立病院を選択しましたが、一年目の大学当直とは違い、地方の総合病院での救急外来の当直はなかなかに緊張感のあるものでした。
目の当たりにすることはすべからく新しいし、各科での診療のようにオーベンにチェックしてもらって、というのではなく、自分がより大きな責任を持って診療を行わなければならないという状況に置かれることで、否が応でも知識、技術、とともに医師としてのありかたも学ばされます。また、各種レクチャーも充実しており、初期研修にはピッタリの病院ではないかと思います。
自身は一年間しか研修しておりませんが、研修期間の2年間でPrimary CareやCommon Diseaseを多く経験する、という意味合いからは二年間の研修をお勧めします。

伊藤 巧

砂川市立病院での初期研修 ― 特に“説明の仕方”の技術の向上について

どの病院で初期臨床研修をするにしても、研修に対する本人のやる気が最も重要であり、病院選択だけで研修終了後に大きな違いが出ないかもしれません。
しかし、病院自体が臨床研修制度に積極的に取り組んでいるかどうかで、研修内容は大きく変わると思います。砂川市立病院は指導医の先生方をはじめ、職員の方々が研修医の教育にとても熱心であり、全科そろっているため、common diseaseから専門領域まで幅広く学べます。初期研修を頑張りたい方にはとても恵まれた環境です。
特に僕がこの病院で最も勉強になったことは、患者さんやその家族への病状や治療についての説明の仕方についてです。最初は説明がとても下手で、相手の不安が説明している自分でもわかってしまうといった経験もしましたが、どのように説明するのが一番良いのかを考え、たくさん説明する経験を積むことで次第に上達しました。勿論専門性の高い場合は難しい場合もありますが、この病院で2年間研修すると患者さん側の気持ちを理解しながら説明する技術を身につけることでき、今後の診療の基盤となると思います。
時間を作って是非一度見学に来てください。

林 大知

砂川市立病院での二年目研修について

一年目は大学病院を回り、二年目から砂川市立病院で研修をさせていただきました。こちらに来た当初は正直戸惑うことばかりでした。特に救急外来の日当直ではほとんど自分が上の立場で、その状況に応じて‘自分の’判断が求められる、そしてローテーション科によっては救急外来で診た患者さんを入院させ(もちろん上の先生に相談したうえで)、治療計画を立て、退院まで担当させていただくこともあり、責任の重さを実感すると同時に、まさにプライマリーから専門治療まで幅広く勉強することができたと思います。
大学病院にはドクターの数が多く、幅広いつながりができるでしょうし、市中病院にはcommon diseaseを、また手技を数多く経験できるなど、それぞれでメリットがあります。初期研修病院を考える上で、大学病院にするか、市中病院にするか迷う方もいるかと思いますが、どちらが良い・悪いではなく、何を目標・目的とするかが大切だと思います。そして、どんな目標でも、それに応えてくれる環境が砂川市立病院には整っていると思います。

松本 純一

砂川市立病院での循環器科研修について

初期研修を開始して早1年9ヶ月が経ちました。軽症患者から重症患者まで来院する当院救急外来での日当直を通して多くのことを経験してきました。病棟については、1年目は必修科目(内科・外科・麻酔科)の各科をローテーションし、また2年目の最初半年間は小児科・産婦人科などの必修科目をローテーションした後、最後半年間を循環器科で研修しております。循環器科といっても高齢で多くの合併症を抱える患者様が多く、循環器疾患を含めた全身管理が要求され、1年半の間に各科で学んだ知識を総動員して、少しでも元気に退院できるように治療に全力を注いでいる日々です。循環器科研修では教育体制も整っており、科長の平林医師を中心にして、今後どの科に進む上でも必要となる基礎的知識・技術を、1年目の2ヶ月研修での到達目標を提示していただいた上で、それに基づいて熱心な指導を受けています。忙しい日々ですが、毎日多くのことを得ることができ、充実した日々を送っています。是非とも当院に一度足を運んでいただき、僕らの働いている姿を一度見学してもらえればと思います。

竹田 倫子

砂川市立病院での初期研修の特徴(研修医室と救急外来)

砂川での研修の特徴として、研修医ルームがあると思います。他の病院では上級医と同じ医局に各研修医の机があるそうですが、砂川には研修医の部屋があり、研修医の机しかありません。その為、研修医同士相談事や話し合い等、周囲に気兼ねなく(?)することができ、絆が深まっていると思います。
もう1つの当院の特徴として、救急外来があると思います。当院は地域のセンター病院のため、脳梗塞や大動脈解離等、他の病院では受け入れない患者さんが続々来ます。そのため、各科の専門医の診察を間近で見ることが出来、とても勉強になります。
学生の皆さん、一度見学にきてみて下さい!

本間 友樹

砂川市立病院救急外来での2年間の研修を振り返って

もうすぐ終わりを迎える2年間の研修を振り返って、やはり救急外来での当直が今の自分に最も影響を与えているのではないかと思います。学生の時代に見学に来た際、研修医も救急外来を担当して救急車にも対応すると聞いたときは、自分でもできるのだろうかと不安でいっぱいでした。また、初回の当直の時のことも忘れられません。現在になっても救急外来で十分に対応できる段階にまで至っていない状態で、各科の先生にご迷惑をかけながら何とか診療をさせていただいている状態です。救急外来での患者さんの「全身管理」や「救急対応」を繰り返しおこなうことで、今後のライフワークを形作るきっかけともなりました。自分の残り少ない研修においても、救急外来での研修を大切にして、自分の糧となるように努力したいと思います。また、1年目やこれから砂川市立病院で研修される方々にも、この貴重な研修を大切にしていってもらいたいと思います。

木村 俊之

砂川市立病院での初期研修で磨かれる“適切な判断力”

研修2年目を迎え、昨年以上に多くの仕事を任せられ経験させてもらっています。一方で判断を要求される場面も多く、その判断に戸惑うこともしばしばです。この1年間、臨床診断を含めたその場での適切な判断力が、医師にとっていかに重要なものであるかを実感し、同時に砂川市立病院での日々の研修でその技能を磨くことができたと思っています。
救急外来での日当直業務はまさに判断の連続です。自分が診た患者は、地域の特性から後日当院を受診することがほとんどであり、その時の判断が正しかったのかどうかをフォローアップすることができます。コンサルテーションの判断も迷うことが多くありましたが、各専門科にコンサルテーションした際は、夜間・休日であるにも関わらず上級医より丁寧な指導と助言をいただき、その後のスキルアップにつながりました。
研修医、上級医、指導医、看護師と他者からの客観的フィードバックを受けることができるシステムと、このような指導を受けやすい環境から、本当に充実した研修を送ることができました。研修指導医をはじめ、ご指導いただいた全ての病院スタッフに心から感謝したいと思います。