「お薬手帳」とは

部門紹介

「お薬手帳」とは
tetyou01.png
お薬手帳は処方されたお薬の名前や飲む量、回数、期間などを記録するための手帳です。
この記録で医師や薬剤師、看護師等の医療スタッフは、どのようなお薬をどのくらいの期間使用しているかなどを判断することができます。また、他の病院やクリニックなどでお薬をもらうときにも、「お薬手帳」を見せることで同じくすりが重複していないか、飲み合わせ等についても確認することができます。
このようなときに「お薬手帳」は役立ちます
初診で医療機関にかかるとき
初めて病院やクリニック・歯科を受診するとき、紹介状を持たれずにかかる場合も多く、そのような場合には正確なお薬情報を確認するためにお時間を頂き、他の医療機関に問い合わせをすることがあります。もし「お薬手帳」を持参していれば、その待ち時間を短縮しスムーズに受診することが出来ます。 tetyou02.png
救急搬送・入院するとき
tetyou03.png 病院へ受診するのは予定していない場合もあります。そのようなときに「お薬手帳」は、患者さんの命を助ける手段の1つとなります。患者さん本人からの情報がないと、かかりつけの病院も分からず問い合わせすることさえも難しい場合があります。ですから、「お薬手帳」は医療機関を受診するとき以外も、たえず持ち歩くことが重要です。
また、当院へ入院される際は必ず持参薬確認を薬剤部で行っています。持参していただいた他院または当院外来でもらっているお薬を確認し一覧表として、主治医、担当看護師へ情報提供をしています。「お薬手帳」をお持ちいただくことで、より正確な患者さんのお薬情報を迅速に確認することが出来ます。
災害がおこったとき
「お薬手帳」には、薬の服用状況をはじめ、アレルギー歴・副作用歴などの医療関係者に必要な情報が収められています。そのため、平成23年の東日本大震災においては、救護に当たる医療関係者の間でその有用性が注目されました。
災害により病院が被災しカルテなどの患者情報を確認する方法がなくなってしまいましたが、「お薬手帳」により、患者さんが服用している薬の情報が正確に伝わることで、早期に適切な治療に結びつきました。
tetyou04.png
薬局でお薬をもらうとき
tetyou05.png お薬をもらうとき、必ず処方箋と一緒に渡してほしいのが「お薬手帳」です。同じ成分で名称の異なるお薬も現在は混在しており、患者さんは見かけ上は別の薬と思っているものも実は同じ成分のお薬かもしれません。それら重複やお薬飲み合わせについて「お薬手帳」を用いて確認することができます。
※薬局で購入できる市販薬やサプリメント等との組み合わせも確認することができます。

 

「お薬手帳」によって“医療者間”や“医療者と患者さんの間”で情報の共有化を図ることができます。
情報の共有化はより安全で効果的な治療を受けるためにはたいへん重要です。

そのためにも「お薬手帳」は病院・薬局ごとに分けず1冊にまとめ、
いつも持っていることが大切です!