砂川市病院事業管理者 平 林 高 之 |
砂川市立病院は中空知二次医療圏の地域センター病院であり、地域救命救急センター 地域周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、認知症疾患医療センターなど多くの機能を有しています。当院がカバーする医療圏の5市5町の人口は約10万人ですが更に周辺からも多くの患者さんが来院されておりその責任を重く受けて止めています。当院は「良質の医療、心かよう安心と信頼の医療を提供する病院。地域に根差し、地域に愛され、貢献する病院」の理念のもと患者さんや住民の期待に応えるため職員一丸となり診療に臨んでおります。
中空知を取り巻く医療環境はここ数年で大きく変化しています。少子高齢化は急速に進み人口減に歯止めがかかりません。また医療従事者の不足、医師の高齢化と開業医の閉院などは地域の医療存続を脅かす事態となっています。当院は人口減少による患者数減少に合わせ病床数を405床に減床し、よりコンパクトに効率的な運用を行います。急性期医療により注力しそこに医療資源を投入し地域の基幹病院として機能していきます。
中空知地域は地域医療構想の推進モデル区域に認定されました。今後は地域医療構想に国や道の関与が高まり議論の進展が期待されます。
当院は周辺医療機関だけではなく地域の施設、行政と密接に連携を行い、患者さんや市民の皆様の期待にお答えすべく精進してまいります。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
横 田 良 一 |
院長に就任にあたりまして、ご挨拶させていただきます。
私は平成22年(2010年)より15年間、当院にて消化器外科・緩和ケア・ゲノム医療を中心に従事させていただいております。
当院は札幌~旭川間では最大規模の基幹病院であり、地域の救命救急センター・周産期母子医療センター・がん診療連携拠点病院、認知症疾患医療センター、臨床研修病院・災害拠点病院・第2種感染症指定医療機関(コロナ含む)など多くの機能をもっています。
一方で中空知の人口は、2025年約9万人から2035年7万人まで減少が予測されています。これからは地域の病院との連携強化と医療圏広域化(北〜南空知など)を進めなければ、中空知の高度医療体制は持続できません。そのような状況で中空知地域は2024年、国から全国15か所の「地域医療構想 モデル推進区域」の一つに選ばれました。これにより国・北海道の支援のもとで、地域医療連携が促進されると考えられます。
急速な人口減少と医療情勢の変化に対応することは容易ではありませんが、空知の急性期総合医療センターとしての役割を持続・発展できるよう努めてまいります。
また患者さんに合わせた、療養・介護・訪問看護などの生活支援体制をつくることも大切です。当院総合相談支援室・がん相談支援センターへ、お気軽にご相談ください。
どうぞ皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。