挨拶

挨拶

年頭のご挨拶
病院事業管理者
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砂川市立病院
病院事業管理者

平 林 高 之

 

 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては新たなお気持ちで新年をお迎えのことと存じます。本年が皆様におかれまして希望ある年であることを祈念しております。
 昨年5月にコロナが5類へ移行してインフルエンザ並みの対応となりました。それに合わせ世の中は少しずつコロナ前の日常に戻ってきています。屋外でのマスクなしの生活も一般化し、対面での様々な活動がコロナ時代の鬱憤を晴らすかのように活発に行われるようになりました。道内の観光地では海外からも含め大勢の人出でにぎわっているようです。しかし医療の世界では今だに緊張が続く日々です。コロナが弱毒化したとはいえコロナ患者さんは途切れず、一部は重症化しています。病院内でのマスクはまだはずせず、面会にも制限を設けざるを得ません。患者さん、ご家族にはご迷惑をおかけしていますがご理解いただきたいと思います。これからの医療はコロナと共存して進まざるを得ないと思います。コロナを過度に恐れず、しかし油断しないことが必要です。
 当院はこれからも中空知の医療の要として急性期 高度急性期医療 がん治療 救急医療 小児周産期医療 災害医療に取り組んでまいります。これからも中空知の医療の中心として住民の皆様の期待にこたえるよう努力してまいります。

院長

 

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砂川市立病院
院 長

日 下 大 隆

 

 新年あけましておめでとうございます。2020年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックも第8波が収束し、令和5年5月8日から5類感染症に変更されました。都市部や観光地では賑わいが戻ってきているようです。その一方当地では高齢者・超高齢者の割合が40%に迫ろうとしており、周辺市町村を含めて医療の縮小化が始まっています。超高齢化の流れにより、疾病構造は大きく変化し、疾患や障がいを持ち合わせながら長期に療養する患者さんが増えています。急性期後のささえる医療・介護の充実が必要ですが、人口減少から人材確保が難しくなっており、医師・看護師だけでなく全医療従事者の不足を肌で感じます。当院は初期臨床研修医をはじめ多くの医療従事者の研修に力を注いでいますが、この地域で活躍する医療人を育てることが地域医療を守ることにつながると考えます。皆さんのご協力を改めてお願いいたします。
 当院は空知医療圏唯一の地域がん診療連携拠点病院として、がんゲノム医療、放射線治療、化学療法、緩和ケア、さらにがん相談や地域連携に一層力を入れていきます。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、がん検診を受ける方が全国的に減少しております。2022年国民生活基礎調査では都道府県別にみると北海道は胃がん・肺がん・大腸がん・健診の受診率は40%前後と最も低く、乳がん・子宮がん検診は37%前後で下から2番目でした。がん検診の受診を控えることにより、病勢が進行した状態で病院を受診される方が多く見られます。早期発見により、がんが治る率も高まります。まずは検診を積極的に受け、精密検査が必要とのことであれば、早めに当院を受診されることをお勧めします。また、気になる症状があれば、まずはかかりつけ医を受診し、さらに精密な検査・治療が必要であれば当院へ紹介受診してください。
 国から持続可能な地域医療体制を確保するために、公立病院としても健全な経営体制の確立が求められています。さらに地域の各病院の役割、機能の明確化、最適化、連携強化が求められています。当院は地域の医療を守るために中空知医療圏にとどまらず、医療圏を越えた診療を目指します。地域における当院に期待される役割は大きく、その使命を果たすため、質の高い安定した医療を提供することに努めたいと思います。