令和6年度より消化器内科医が新たに3名着任し、消化器内科を標榜することになりました。現在、4名の消化器内科医師で診療に当たり、内視鏡を中心とした消化管(食道、胃、十二指腸、大腸、小腸)や肝臓、胆道(胆のう、胆管)、膵臓の疾患に対する診断・検査および内科的治療を担当しています。
早期の消化管がん(早期胃がん、早期大腸がん、早期食道がん)に対する内視鏡治療(ESD)や消化器がん(胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、胆道がん、食道がんなど)に対する化学療法、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)に対する治療も積極的に行っています。
我々の目標は、この空知地区の消化器疾患を抱える皆様の健康を守ることです。消化器疾患でお悩みの方々が迅速に適切な治療を受けられるよう、またこれまで札幌や旭川での治療や通院を余儀なくされていた方々も安心して当院で消化器疾患の治療を受けていただけるよう尽力いたします。
そのために、高次医療機関で使用している最新の内視鏡機器を導入し、最新の医療技術や知識を駆使して患者様一人ひとりのニーズに合った個別の治療計画を立てていきます。また、地域の医療機関や関連施設との連携を強化し、より包括的な医療サポートを提供することで、安心して治療を受けられる環境を整えてまいります。
引き続き内科や相互診療科と連携しながら診療を行ないますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
- 食道の疾患
早期食道がん、進行食道がん、 胃食道逆流症(GERD)、食道裂孔ヘルニアなど
- 胃・十二指腸の疾患
早期胃がん、進行胃がん、慢性胃炎(ヘリコバクターピロリ胃炎)、胃潰瘍、胃ポリープ、十二指腸潰瘍など
- 大腸の疾患
早期大腸がん、進行大腸がん、大腸ポリープ、虚血性大腸炎、大腸憩室症、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、
クローン病など
- 肝臓の疾患
非アルコール性脂肪性肝疾患、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、肝硬変、肝がんなど
- 胆道系・膵臓の疾患
胆石症、総胆管結石、胆管炎、胆管がん、胆のうがん、急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞、膵がんなど
【内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)】
ESDとは「内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissection」の略語です。
早期がんの中でもESDの適応となる病変を胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除するという治療法です。
この治療法の発明により手術ではなく内視鏡治療で早期がんを治療することが可能となり、身体的負担も少なく(低侵襲)、臓器を温存することができます。
胃で最も早く2006年より保険収載され、次に食道で2008年、大腸で2011年より、国が認めた保険治療として現在では標準的に行われるに至っています。
この度、当院でも消化器内科の新設に伴いこの治療法を導入いたしました。病変ごとに適応を慎重に判断しますので、まずは担当医に確認ください。
★マークは女性医師です
職名 | 感染対策推進室長・内科統括部長 |
出身大学 | 旭川医科大学(昭和61年卒) |
主な経歴 | 旭川医科大学医学部附属病院 |
専門分野 | 内科全般 |
所属学会 | 日本消化器病学会(消化器病専門医) |
職名 | 医長 |
出身大学 | 旭川医科大学(平成26年卒) |
主な経歴 | 旭川医科大学病院 |
専門分野 | 消化管疾患全般 |
所属学会 | 日本内科学会 |
職名 | 医員 |
出身大学 | 旭川医科大学(平成30年卒) |
主な経歴 | 札幌東徳洲会病院 |
専門分野 | 消化管疾患 |
所属学会 | 日本内科学会(内科専門医) |
職名 | 医員 |
出身大学 | 旭川医科大学(平成31年卒) |
主な経歴 | 旭川医科大学病院 |
専門分野 | 消化器内科 |
所属学会 | 日本内科学会 |