循環器内科

診療科紹介

循環器内科
概要

当科は心臓病、血管病と高血圧の診療を専門としています。当院は地域センター病院であり患者さんは中空知5市5町に加え北は深川市、留萌市、沼田町、妹背牛町、北竜町、南は美唄市からもいらしています。特に急性心筋梗塞治療、冠動脈形成術(ステント治療)、ペースメーカー治療では当地域で多くの治療実績を持っています。
当科は日本循環器学会研修施設 日本心血管インターベンション治療学会研修施設 心臓リハビリテーション学会の認定を受けています。所属医師は平林事業管理者以下5名でこれに臨床研修医1~2名が診療に加わります。また札幌・旭川間では唯一、両室ペーシングによる心不全治療、植え込み型除細動器植え込み、大動脈ステント治療施設として認定されています。2010年10月の新病院開院後は救命救急センターでの急性期治療を充実させ、検査、治療機器を大幅に更新し道内でも指折りの循環器疾患治療施設となったと自負しています。新病棟では個室数を増やし、大部屋でもゆったりしたベッド配置とし快適な療養生活を提供できるようになりました。このように最先端の循環器診療と快適な療養環境を提供できると共に当院心臓血管外科と協調し地域完結型医療をめざしています。

当科受診時には、かかりつけ医の紹介状持参、かかりつけ医での事前診察予約を行うことで待ち時間を短くしてスムーズな診療が可能になります。ぜひかかりつけ医にご相談ください。

循環器内科医師.JPG
新病院開院と同時に更新された主な検査・治療機器
  • 冠動脈CT マルチスライス320列CT 東芝Aquilion one
    血管造影をせずに冠動脈の病気をみつけることができます。
以下に当科で扱う主な症状と疾患について説明します。
  1. 血圧が高い
    高血圧は放置すると脳卒中、心筋梗塞などの動脈硬化が原因となる病気になりやすくなります。血圧は収縮期140mmHg以上または 拡張期90mmHg以上で高血圧と定義されます。高血圧以外にも他の動脈硬化性疾患を合併していることもあります。また糖尿病、脂質異常症、腎臓病を合併していることもあります。最近難冶性の高血圧患者の中に腎臓の動脈の動脈硬化が原因となる場合が少なくないことがわかってきました。3種類以上の降圧剤服用でも血圧が下がらない場合などは一度専門医の診察を受けてください。
  2. 胸が痛い、苦しい、圧迫される。
    このような症状をお持ちの方は狭心症や心筋梗塞の場合があります。いずれも心臓を養う冠状動脈の動脈硬化が原因です。狭心症は除雪や重い物を持った時、階段などの労作時にのみ症状があり数分でおさまってしまいます。症状がおさまったからといって放置しておくと更に重篤な発作につながることがあり正確な診断 が必要です。
    急性心筋梗塞は冠状動脈が閉塞し強い胸痛が起こり死に至ることもある病気です。迅速な診断と治療が必要です。最新の冠動脈CT検査、運動負荷試験、24時間心電図、心筋RI検査などにより正確な診断を行い、必要であれば入院の上、冠動脈造影を行います。
  3. 息切れがする。
    息切れの原因のひとつに心臓病があります。とくに心臓の拡大している方、肥大している方、むくみのある方は心臓の働きが弱り息切れを起こしている可能性がありますので正確な診断と治療が必要です。心臓の働きが弱っている状態を心不全といい種々の心臓病が原因となります。専門医による診断と的確な薬物の選択が必要です。また薬物治療抵抗性の心不全に対しは両室ペーシング治療を実施し良好な結果を得ています。
  4. 動悸がする。脈が不整である。脈が速い、遅い。失神する。
    動悸はいろいろな原因で起こります。不整脈は健康な人でも持っているのですべての脈の異常が治療対象になるわけではありませんが一部の不整脈は専門的治療が必要です。受診の際には動悸時の1分間の脈の数、脈が規則正しいか否かを医師にお話ください。それだけで何か起きているかわかる場合があります。外来で24時間心電図(ホルター心電図)を記録して診断することが必要です。脈が遅く、めまいや失神を起こす方はペースメーカーの植え込みが必要です。
    難治性の心室性不整脈に対しては植え込み型除細動器による治療を行います。また特殊な不整脈治療が必要な場合には北海道大学や他の専門病院を紹介することができます。
  5. 歩くと足が痛む、足が冷たい、足がむくむ
    足の痛み、冷感は脊柱管狭窄症などの整形外科的疾患が原因となるだけでなく、閉塞性動脈硬化症という足の血管の動脈硬化でも生じる場合があります。高血圧・糖尿病・脂質異常症・狭心症・心筋梗塞・脳卒中の方はこの病気になりやすいといわれています。当科では手足の血圧を測定することで外来で簡単に診断できる器械を導入し発見に努めています。また足のむくみは心臓機能の低下や静脈の流れが悪くなることが原因の場合があります。長時間の安静、手術後にむくみが 出現した場合、エコノミー症候群の可能性がある場合には当科にご相談ください。
  6. 腹部大動脈瘤ステント術
    従来、開腹手術が必要だった腹部大動脈瘤に対し経皮的にステント治療が可能となりました


    腹部大動脈瘤ステントグラフト
  7. 心臓リハビリテーション
    2名の心臓リハビリテーション指導士が所属し、理学療法士により急性期から積極的にリハビリテーションを行い、早期社会復帰をめざします。
手術実績
  H30 R1
創傷処理 1 0
経皮的大動脈弁拡張術 0 1
ステントグラフト内挿入術(腹部) 9 11
経皮的カテ心筋焼灼術 21 58
体外ペースメーキング 0 1
ペースメーカー移植術 21 38
ペースメーカー交換術 9 15
両心室ペースメーカー移植術 0 1
埋込型除細動器移植術 7 4
埋込型除細動器交換術 0 1
両室ペーシング機能付き植込型除細動器移植術 5 1
大動脈バルーンパンピング法 0 4
経皮的心肺補助法 0 2
四肢の血管拡張術 3 8
四肢の血栓除去術 1 0
バイパス移植術 1 1
血管塞栓術止血術(胸腔) 0 1
動脈血栓内膜摘出術 0 1
78 148
手術患者数 75 137