挨拶

挨拶

新年度のご挨拶
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砂川市立病院
病院事業管理者

平 林 高 之 

 

 5月から元号が平成から令和に変わることになり、日本全体が気持ちを新たに未来に向けた歩みを開始したように感じます。

 新年度を迎えご挨拶させていただきます。病院事業管理者に就任して1年が経過しました。この1年間医療界では色々な動きがありましたが、もっとも印象深い問題は「医師の働き方改革」の議論です。過重労働による健康被害が社会問題となり、医療界でも研修医の自殺をきっかけに長時間の時間外勤務が問題となりました。昨年、厚生労働省が開催した「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」では、タレントのデーモン閣下が登場し医師の働き方改革について患者の側からの提言がされました。当院でも特に若手医師の長時間労働は深刻な問題です。管理者として医師の心身両面での負担を懸念しています。医師を増やすことが解決策の一つですが、道内の医師不足は深刻です。また様々な理由で地方勤務を嫌う医師がいることも事実で、医師増員は大変困難な状態です。

 当院には中空知の地域医療を守る使命があり、都会に負けない医療の質を確保し地域住民の皆さんが住み慣れた土地で長く暮らしていただくための地域包括ケアシステムの要とならなければなりません。医師に限らず医療従事者の不足は深刻で、解決は容易ではありません。解決のためには当院を医療者にとって魅力ある病院にすることで、多くの医療者が目指す病院にすることはもちろん、病院だけでなく砂川や中空知の地域の魅力を発信し、多くの医療者に地域に関心を持ってもらえることが必要です。医療分野での業績だけでなく、地域の特色も含め外に発信できれば多くの医療者が関心を持ってくれるものと思っています。

 また限られた医療資源を有効に活用することが、医療の効率化を生み業務軽減に結び付きます。それには医療の場でも機能分担が必要です。当院の役割は高度急性期、急性期、専門的医療が主体です。当院は入院、救急、手術に注力しなければなりません。限られた医療従事者の負担を最小限にしながら当院に課せられた医療を継続していかなければなりません。そのためには外来診療の負担軽減が必要です。地域住民の皆さんには病状が安定した場合や、軽症の病気の場合には地元の「かかりつけ医」での診察をお願いしたいと思います。残念ながら当院で受診希望の全ての患者さんを診療することはできません。これまで極力住民の皆さんの希望に沿うよう努力してきました。しかし現在の医師数では限界にきており、このままでは医師の疲弊は避けられず、医師の退職や大学からの医師派遣撤退から地域医療の崩壊につながりかねません。地域医療を守るには何よりも地域住民の皆さん、患者さんの協力が不可欠です。地元や近隣にかかりつけ医を持ち、普段はそちらで診療を受けていただき、安易に救急外来を受診しない、面会時間を守る、医師との面談は平日の5時までに予定するなど、ぜひご協力をお願いいたします

 今後も患者さん、地域住民の皆さん、地域医療機関の皆さんのご期待に沿う良質な医療を提供できるように、職員一同努力していくことをお誓いいたします。以上をもちまして新年度のご挨拶とさせていただきます。

新年度のご挨拶

 

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砂川市立病院
院長

田 口  宏 一

  

 平成が4月で終わり、5月1日から令和として新しい時代が始まります。今後とも中空知地域の医療を守るために全力で取り組んでいきたいと思います。

 院長就任から1年が経ちました。この1年間を振り返ると、胆振東部地震とそれに続くブラックアウトで病院機能の一部停止により、地域の皆さん、患者さんにはご迷惑をおかけしました。これを契機に病院の災害対策を見直してまいりました。昨年末には筋弛緩剤の盗難事件と判断して警察署に連絡しましたが、警察の丁寧な捜査により、筋弛緩剤が見つかり、盗難ではなく紛失事故だったことが判明しました。これは医薬品の管理など医療安全対策の不備を知らされたわけであり、今後二度とこういう事態が起きないように医療安全を徹底してまいります。

 昨年、病院勤務医の過重労働削減のために、病院としては一人で患者さんを診療するのではなく、グループ診療や他の医療スタッフと協力したチーム医療の推進を挙げましたが、まだ徹底されておらず、今後も強力に推進していきたいと思います。それと同時に患者さんも是非、内科、循環器内科ではかかりつけ医の推進にご協力下さい。また砂川市以外から通院されている患者さんは、当院での専門的治療や急性期治療が終了して安定している場合には、地元での病院に通院して頂くようご協力をお願い致します。

症状が安定している患者さんや軽症の患者さんの外来通院が減ることで、専門医が重症の患者さんや専門的治療が必要な患者さんに対して余裕をもって診療できることになり、時間外労働の削減や医療安全の面でも有用なことと考えます。今後は外来だけでなく入院を含め、中空知の医療圏の病院が協力して患者さんを診療する体制作りを構築していきたいと考えております。

 昨年からアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を開始致しました。これは人生の最終段階に近づいた患者さんが、今後どういう治療やケアを受けたいかを、患者さん、ご家族と医療スタッフが話し合って決めていくということです。患者さんの意思を尊重した医療・ケアを行うために、がんだけでなく、心不全、呼吸不全、腎不全、脳血管疾患、神経難病、認知症の患者さんは是非、相談してみて下さい。

 当院の病院理念は「良質の医療、心かよう安心と信頼の医療を提供する病院」「地域に根ざし、地域に愛され、貢献する病院」です。この理念を実現するために、患者さん、ご家族、医療者がともに納得できる医療を目指して、職員一同、全力で取り組んでいきたいと考えておりますので、皆さんにはご協力のほど宜しくお願い致します。