挨拶

挨拶

年頭のご挨拶
病院事業管理者
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砂川市立病院
病院事業管理者

平 林 高 之

 

 新年あけましておめでとうございます。皆様につきましては新たな気持ちで新年をお迎えのことと存じます。本年が皆様にとりまして希望ある年であることを祈念しております。

 昨年はコロナに始まりコロナに終わりました。いまだ収束が見えない中、皆様も不安の日々をお過ごしのことと思います。いまだ療養中の方も多くいらっしゃいます。罹患された方々の一刻も早い回復をお祈り申しあげます。

 道内では雪まつりに端を発した感染の広がりがあり、当初、札幌圏を中心とした感染は徐々に地方へ波及し、空知でも南空知から中空知へ感染の広がりを見せました。

 当院は中空知唯一の第二種感染症指定病院であり、感染症病床4床を持っていますが、現在は受け入れ体制を強化し、患者増に備えています。住民の皆様にも日々感染予防を十分ご留意いただくようにお願いいたします。

 患者増による医療の逼迫はなんとしても避けなければなりません。そのためには、住民の皆様のご協力が欠かせません。

 コロナの臨床的特徴もおおよそわかってきました。発症2日前の無症状の時期から感染力があること。多くは軽症で済むこと。いわゆる三密状態で感染が広がりやすいこと。若者の多くは軽症で済むが高齢者が重症化しやすいこと。これらを踏まえ日々の生活を送りましょう。当地域は高齢者が多く都会以上に注意が必要です。

 当院は正面玄関で発熱トリアージを行い、発熱者と一般患者の動線を分離し、発熱者は別室で診察を行っています。また、院内でのPCR検査体制を整備し、一部の救急患者に対して迅速判定を行っています。職員のマスク着用はもちろんのこと、入院患者さんにもマスク着用をお願いしています。

 面会については制限させていただき、ご家族の皆様に大変ご迷惑をおかけしていましたが12月からはリモートによる面会を可能にしました。その中で11月と12月には職員の感染が判明し、一時診療制限を行い皆様には大変ご迷惑をおかけしました。職員は、日々懸命にコロナと戦っております。全職員、感染予防には十分注意し業務にあたっております。何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 コロナの収束は現時点では見通しがつきません。その中で当院は、中空知の基幹病院として責任を果たすべく職務に当たってまいります。皆様におかれましても感染を防ぐ行動を実践していただき、健康にご留意いただきますようお願い申し上げます。

 


院長

 

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砂川市立病院
院 長

田 口 宏 一

 

 明けましておめでとうございます。皆さまには健やかに新年を迎えられたことと存じます。今年は丑年ですが、「丑」の意味は「曲がる」ということで、芽が出かかっているが曲がっていて、地上に出ていない状態を表すそうです。「牛」は古くから酪農や農業で人々を助けてくれた生き物であり、丑年は耐えることを表す年とも言われているそうです。

 昨年の正月は中国で新型コロナウイルス感染症の発生がありましたが、この時点では他人事で、「中国は大変そうだな」と思っていました。その後、大型クルーズ船の感染者が出て、日本でも対応を余儀なくされました。北海道では雪まつり以降、感染者が増加し始め、ついに2月27日に当院でも患者さんを受け入れることになりました。当院は第二種感染症指定医療機関であり、ある程度の準備はしていましたが、完全防御服の保健所職員に付き添われて来院した患者さんを目の当たりにして、未知のウイルスに対する恐怖、不安が医師をはじめ多くの医療従事者にみられました。今後、さらに増えてくるであろう感染者の診療について話し合い、呼吸器内科医のみに任せるのではなく、各科の医師が当番制で診療にあたる体制(チーム・コビット)を作り、感染者が減少した5月まで継続しました。この間、中空知在住の患者さんは少数で、主に中空知以外の道央圏から患者さんを受け入れ、皆さん元気に退院していきました。その後も散発的に患者さんが入院しましたが、軽症から中等症(酸素投与が必要な状態)で経過して退院できました。

 11月に入り札幌市ではPCR陽性者が100名を超えるようになり、滝川市内でもクラスターが発生し、さらに中空知以外の地域からも高齢の患者さんを受け入れました。中には酸素投与だけでは呼吸状態が改善しない患者さんが出てきて、人工呼吸器をつける状況となりました。感染拡大に備えるため受け入れ体制を強化し、これまで40数名の入院患者を受け入れ(12月17日まで)、また多くの疑い患者も受け入れて、PCR検査の陰性を確認するまでは、徹底した感染防御態勢で診療しました。これまでに当院職員3名、利便施設の職員2名のPCR陽性の感染者が出たため、接触した職員、患者さん全てにPCR検査を行い陰性を確認しました。院内でクラスターが発生しなかったのは、職員1人ひとりがマスク、手洗い、3密を避けるなどの感染予防策を徹底したためと考えます。全ての来院者に5月18日から発熱トリアージをはじめ、発熱や咳、のどの痛みなどの風邪症状のある患者さんは発熱外来で診療することで、疑いの患者さんが一般の患者さんと接する機会を減らすよう努めました。

 新型コロナウイルス感染症は年齢により、症状、重症度が異なる恐ろしい感染症です。60歳未満では、味覚、嗅覚が低下することがありますが、多くは無症状または風邪程度の軽症で経過します。65歳以上、特に80歳以上では重篤な肺炎になる場合があり、致死率は20%を超える状況です。重症者には人工呼吸器をつける場合がありますが、これは、あくまでも患者さんの呼吸機能が回復するまでの補助であり、元から全身状態の不良な高齢者は、呼吸機能の回復が望めない場合が多く、これが死亡率の増加につながっています。是非、皆さんもマスク、手洗い、3密を避ける(特に飲食時にマスクを外しての大声での会話や、長時間の飲食はさける)ことで、自分を守り、近くにいる高齢者を守りましょう。

 コロナ禍で外来、入院患者ともに減少しました。皆さんが感染対策をしたことで、風邪、肺炎、気管支炎、インフルエンザなどの感染症は激減しました。また、外出の制限などで骨折などの外傷や交通事故も減少しております。救急外来においても、軽症の患者さんは減っており、このことは本来の救急医療を維持するためには、大切なことではありますが、持病を持っている高齢者が受診を控えることで、状態が悪化する場合もあるため、かかりつけ医に相談するようお願いします。

 人は年をとることで、徐々に衰えていきます。加齢による衰えを「フレイル」と言います。歩けなくなったり、身の回りのことが自分でできなくなったり、物忘れが激しくなったりすると介護が必要になります。こういう状況に備えて、あらかじめ医療・ケアについて患者さん、ご家族、医療や介護従事者と話し合っておくことが非常に重要になります。こういう話し合いをすることをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)または人生会議と言います。新型コロナウイルス感染症にかかると急速に呼吸状態が悪化して助からないこともあります。また、それ以外に全身状態の衰弱により誤嚥性肺炎や脳梗塞、心不全などの疾患により命を落とすこともあります。この機会に皆さん一人ひとりが、どのような生き方をしたいのか、すなわち、どのような最期を迎えたいかを考えてみて下さい。

 今年も地域の皆さんの健康を守るために職員が一丸となって対応致しますので、よろしくお願いいたします。