呼吸器外科

診療科紹介

呼吸器外科
概要

当科では、肺癌をはじめとする胸部疾患に対して最新の医療技術と専門的な治療を提供しています。今年度より新たに常勤となった呼吸器外科専門医が、札幌医科大学からの出張医として担当していた医療を引き継ぎ、充実した体制を整えています。また、引き続き札幌医科大学と遠隔医療で連携しており、これにより高度な医療の提供に関しても迅速な対応が可能となっています。患者様に対しては、病気に対する治療選択を行う際、できる限り丁寧に情報提供・説明を行い、患者様が理解・了解の上で治療を受けていただけるよう、インフォームドコンセントに基づく医療を心がけています。

当科で扱う主な疾患

主な対象疾患には、原発性肺癌、転移性肺腫瘍、感染性肺疾患、縦隔疾患、胸郭疾患が含まれます。外科のみならず、内科や放射線科、病理診断科、リハビリテーション科などと連携して、患者様が安心して治療を受けられるよう、安全で確実な医療を提供してまいります。お気軽にご相談ください。

原発性肺癌と手術の特徴

令和5年(2023)の厚生労働省人口動態統計では死因の第1位が悪性新生物であり、特に肺癌は増加傾向にあります。部位別の死因において、男性では肺癌が第1位、女性では第2位に位置し、全癌患者死亡数の約2割を占めています。これに伴い、当科でも肺癌の治療に注力しております。

肺は右肺が三葉、左肺が二葉に分かれており、肺癌に対する標準的な手術方法は、癌の存在する肺葉と胸腔内のリンパ節を切除することです。肺癌患者様は高齢の方が多いため、手術後の体へのダメージを最小限に抑える低侵襲手術が理想的です。当科では、低侵襲手術に積極的に取り組んでおり、胸腔鏡を使用した手術を行っています。従来の開胸手術では、15-20cm程度の皮膚切開が必要でしたが、現在では最大で約30-40mm程度の皮膚切開で標準的な肺の切除が可能となっております。また、進行具合に応じて、切除する肺の量を減らす縮小手術(区域切除や楔状切除)も行っており、患者様の状態に合わせて柔軟な治療を提供しています。

近年の科学技術の進歩により、以前では小さな傷では難しかった進行した肺癌の患者様にも、最小限の侵襲で手術を行うことが可能となっています。これにより、術後の回復が早く、患者様の負担を大幅に軽減することができています。