「見えるからこそ、つらい。」皮膚の悩みに、やさしく丁寧に向き合います。
皮膚の症状は日常生活の快適さだけでなく、心の健康にも大きな影響を与えることがあります。私たち皮膚科では、乳幼児からご高齢の方まで、すべての年代の皮膚トラブルに対応しています。湿疹、かゆみ、発疹、いぼ、アレルギー、皮膚感染症、自己免疫性疾患、皮膚がんなど幅広く診療し、安心して通っていただける診療を目指しています。「ちょっとしたことだけど、気になる」「どこに相談すればよいかわからない」
ーーそんなときも、ぜひお気軽にご相談ください。
皮膚病治療の基本は、適切な塗り薬や飲み薬の使用です。湿疹やアトピー、にきび、じんましん、感染症などの状態に応じて使い分けます。塗り薬の使い方も丁
寧にご説明します。
ウイルス性いぼや日光角化症などに対し、マイナス196℃の液体窒素で患部を冷凍し、治療を促します。
アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑、掌蹠膿疱症、皮膚T細胞リンパ腫などに対し、保険診療で行える光線療法です。
ほくろ・粉瘤・皮膚がんなどの腫瘍に対して、必要に応じて組織検査や手術を行います。他科と連携した総合的な治療も可能です。
急性の皮膚疾患や重症例では、短期入院による集中的な治療が効果的です。当科では必要に応じて入院診療を行っています。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が繰り返し起きる慢性の皮膚疾患です。皮膚のバリア機能の低下やアレルギー体質、環境因子が関与しています。
治療の基本は「①スキンケア(保湿)、②炎症のコントロール、③悪化因子の除去」の3つです。
・ステロイド外用薬や他の免疫調整剤の軟膏で皮膚の炎症を抑え、状態に応じて強さを調整します。
・保湿剤は毎日のスキンケアに不可欠で、乾燥を防ぎ皮膚のバリアを保ちます。
・中等症~重症例では、デュピルマブ(注射薬)やJAK阻害薬(内服薬)といった新しい生物学的製剤・分子標的薬が保険で使用可能です。
・患者さん一人ひとりに合った治療計画を一緒に考え、正しい薬の使い方や再発予防も丁寧にサポートします。
薬疹とは、薬の服用や注射が原因で発疹や水ぶくれなどが皮膚に現れるアレルギー反応です。抗生物質、解熱鎮痛薬、抗てんかん薬などが原因になることが多
く、軽度のかゆみから、重篤な症状(スティーブンス・ジョンソン症候群、TEN)に至るケースもあります。
・問診と診断:薬の使用歴や発疹の時期を詳しくお聞きし、必要に応じて血液検査・皮膚検査を行います。
・原因薬の中止と治療:原因と考えられる薬をすぐに中止し、症状に応じてステロイドや抗ヒスタミン薬で対応します。
・再発予防:判明した原因薬剤は「薬剤アレルギーカード」に記録し、将来の再使用を避けるために医療機関・薬局と情報共有します。
・重症例への対応:中毒性表皮壊死症などの重症薬疹が疑われる場合は、大学病院等と連携した高度な治療も行います。
お薬手帳や服用中のお薬情報をお持ちいただくと、より正確な診断につながります。
・乾癬、掌蹠膿疱症:光線療法や外用薬に加え、重症例には生物学的製剤も使用可能です。
・帯状疱疹:早期治療が重要で、抗ウイルス薬の内服、点滴に加え、麻酔科外来と連携して神経ブロックや痛みの管理も行います。
・自己免疫性水疱症(天疱瘡など):高用量ステロイド・免疫抑制薬の使用や、重症例には免疫グロブリン療法も対応可能です。
・糖尿病性足潰瘍:皮膚科的な創傷ケアや、足の予防的処置も行っています。
・皮膚がん:基礎疾患や部位に応じて形成外科と連携した治療を行います。
かゆみの強い赤い発疹が特徴。接触防止とステロイド外用薬が有効です。
自己抜去は危険です。外科的摘除と抗生物質の投与が必要な場合があります。 |
![]() ヒトについたマダニ(拡大像) |
★マークは女性医師です
職名 | 室長 |
出身大学 | 札幌医科大学(平成9年卒) |
主な経歴 | NTT東日本札幌病院 |
専門分野 | 皮膚科全般 |
所属学会 | 日本皮膚科学会(皮膚科専門医) |
職名 | 医員 |
出身大学 | 旭川医科大学(平成31年卒) |
主な経歴 | 札幌厚生病院 |
専門分野 | 皮膚科全般 |
所属学会 | 日本皮膚科学会 |
職名 | 医員 |
出身大学 | 旭川医科大学(令和4年卒) |
主な経歴 | JA北海道厚生連札幌厚生病院 |
所属学会 | 日本皮膚科学会 |