放射線治療

部門紹介

放射線治療
治療の流れについて
(1)ご連絡
受付や診察時間などの関係上、事前に放射線治療科外来または地域医療連携室にご連絡いただいておりますので、ご了承ください。
また他科もしくは他院よりご紹介の方は主治医の先生より予約取得をお願いしております。
(2)受付
紹介状や画像(フィルムやCD)などをご持参の上、
受付で受診手続きをしてください。受診手続きが終了しましたら、放射線治療科へお越しください。
(放射線ブロック 2-7)
(3)診察
放射線腫瘍医の診察をして放射線治療ができるかを検討し、治療内容や副作用などを説明します。
治療を希望されましたら同意書に署名いただき、以下を進めていきます。
(4)CT撮影 (所要時間:10~20分)
  • 放射線治療計画用CTを撮影します。この時に照射部位付近にマジック等で基準となる線を描きますので治療開始まで消えないようにご注意ください。
  • 動きの大きい部分では誤差を少なくするため撮影前に固定具を作成する場合がございます。
  • 必要に応じてMRIを撮影する場合もございます。
  • 検査の結果によっては治療が不適と判断される場合もございます。
  • 撮影終了後、実際の放射線治療の開始日時をお知らせします。
(5)初回の治療 (所要時間:30分~1時間)

実際の治療は治療計画CTを撮影してから翌々日以降となります。計画用CTを撮影した時と同じ体勢で、静止していただく必要があります。痛みで静止が難しい方は、治療前に鎮痛剤を使用します。

(6)2回目以降の治療 (所要時間:10~20分)

治療回数は1~数十回と、治療目的や部位で大きく異なります。治療日は週4~5日、治療期間は1日~約2ヶ月となります。治療期間中、マジックで書いた線はこちらで修正しますのでご自分ではあまり触らないようにお願いします。また週に一回、診察をして継続できるかを判断していきます。副作用を減らすために、途中で治療計画を変更することがあります。変更の際は初回と同様に時間がかかります。

(7)治療終了

治療終了後は紹介元を受診して、今後の治療方針などをご相談ください。放射線治療科でも定期受診をお願いすることがございます。

地域がん診療連携拠点病院

当院は平成17年1月地域がん診療拠点病院(現地域がん診療連携拠点病院)に指定されました。がんに関する手術、放射線療法及び化学療法に携わる専門的な知識及び技能を有する医師や看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、放射線技師などのスタッフがいて、各々の体制が整備されて、一定の基準を満たしている施設であります。
当院の放射線治療もその一角を担うべく、機器に対する品質精度管理などを徹底しております。

放射線治療のスタッフは、下記の通りとなっております。

  • 放射線治療専門医:1名
  • 放射線治療専門放射線技師:4名
  • 放射線治療品質管理士:3名
  • 看護師:1名

地域がん診療拠点病院について詳しくは当院ホームページもしくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

使用機器について
高エネルギー放射線治療装置 VARIAN社製 CLINAC iX
  • 使用する放射線は2種類のX線と6種類の電子線の中から選択します。また5mm幅の多分割絞り装置で照射野の形状を設定できます。
  • 画像誘導放射線治療(IGRT)に対応しているのが大きな特徴です。
  • 治療装置のベッド上でCTやレントゲンを撮影できます。これを位置合わせに用いることで、治療の精度が大きく向上しました。

放射線治療計画用CT装置 General Electric社製 Optima 580W

新病院より新規に導入された治療計画専用のCT装置です。ガントリの開口径が80cmととても広く、様々な放射線治療時の体位に合わせて撮影することが可能です。
専用機ですので放射線治療時の位置精度なども正確になるように調整しております。


放射線治療計画装置 Eclipse

CTやMRI装置から取り込んだCT画像を解析し、3次元的に放射線治療の計画を行うコンピュータです。どのような放射線の種類を使用するか、どのような形状の範囲で放射線を照射するのかをここで決定します。腫瘍に放射線が集中し、最低限の副作用で治療できるように計画されます。

放射線治療情報システム Dr.View/RTiS

放射線治療に関するあらゆる情報を管理する端末です。放射線治療における現場のチーム医療の支援や膨大なデータベースを用いて治療指針の決定に役立ちます。